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出会い17

一旦過去の話へと逸れていた話しは
Nさんと旦那さんの話へと軌道修正されました。
Nさんが旦那さんにウエディングドレスの写真を見せたのは、
それがNさんのSM感と美意識を強く表したモノであったことと、
もう一つの意図がありました。

Nさんはじっくりと旦那さんの話を聞いていくウチに、
一つの確信を深めていきました。結婚式やウエディングドレスに纏わる
何らかのシコリが旦那さんの中にあるはずだ、と。
 
ウエディングドレスの写真を見た旦那さんは、
そのシチュエーションに異様な興奮を覚えました。
そして、Nさんとやりとりをしていく中で、自分でも忘れていた
記憶の扉が軋み音を立てながら開いていったのです。

…旦那さんに中に埋もれていた記憶。
-寝取られの源流とも言える記憶。
それは中学生の時の甘く苦い想い出でした。

旦那さんには仲良くしている親戚のお姉さんがいました。
旦那さんが小学生の時でした。専門学校に通うためにお姉さんが
一時期旦那さんの家で暮らしていたこともあったのです。

姉御肌で面倒見の良いお姉さんでした。
一人っ子だった旦那さんをまるで本当の弟のようにアレコレと可愛がって
くれたのです。旦那さんは子供らしく表面上では反発しつつも、
内心ではお姉さんに淡い恋心を抱いていたのです。
しかしお姉さんは半年後に一人暮らしを始め、旦那さんの家を出て
いきました。

しばらく年賀状をやりとりする程度の関係が続きました。

お姉さんが結婚したのは旦那さんが中学生の時でした。
そして家族で結婚式に参加したとき-お姉さんが夫となる男性と近いのキスを
交わしたとき、多感だった旦那さんは感じ取ったのです。
-Sさんと彼氏が醸し出していたあの空気感。
馴れ合った男女特有の”あの空気”を。

気付けば中学生の旦那さんは勃起していました。

そしてその夜、お姉さんと夫が交わることを想像して自慰をしました。
しかし射精の後でたまらない自己嫌悪を感じ、情動と共に記憶を封印
してしまったのです。

旦那さんが自分で封印していた記憶。
寝取られの源流をNさんは掘り起こしたのです。

Nさんの優れた洞察力と、コミュニケーション能力。
そして”考えさせる力”それらを目の当たりにした旦那さんの中で
Nさんの存在が大きくなっていったのは当然の成り行きでした。

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