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Nさんの帰還7

私が淫夢から感じたこと。それは、雁字搦めになった「枷」から解放されることは、最早自分たちの力では出来なくなっているという事実でした。「自分」がないというのは、考えすぎだということは自分でも良く解っています。ただ、自分の感情を押し殺して周囲の期待に添うように生きてきた結果、自分の感情を見失ってしまったことは確かです。素直に感情を表したり、感情を感じることが自分では出来なくなってしまった。-私とY,共に...

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Nさんの帰還6

真正面からYと向き合うこと。私にとって、それは難事としかいえない課題でした。「Nさんの帰還3」のエントリーでも述べたように、私は「兄」という虚飾の仮面を被ることで、なんとか社会で生きていられるような人間です。「聞き分けの良い子」「手間のかからない子」。それが両親が幼い私に求めた人間でした。私は両親を失望させないよう、必死に両親の求める自分を演じ続けました。「枷」からはみ出さぬ限り、私は咎められることもな...

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Nさんの帰還5

その淫夢は、異常なほどのリアリティを感じさせました。仕草や服装、オナニーの仕方は普段見慣れたYそのものでした。朝の清潔な光りに照らされた肌の艶や、肌に浮いた汗、勃起した乳首、感じると沸き立つ女のニオイまでもがいつも触れているYそのものだったのです。しかし、人並み以上に高いモラルと羞恥心を持つYが、電車という公共の場でオナニーをするなど、ましてや人に見せつけるような淫らなオナニーをするなど、とても考え...

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Nさんの帰還4

虚飾を脱ぎ捨て、Yに弱い自分をさらけ出す…。寝取られの妄想で遊ぶのと、それが自分の性癖であると打ち明けることは、実際は天と地ほどの隔たりがあります。性癖を打ち明ければ、今までの経験を洗いざらいぶちまけることになるでしょう。私は自分がなぜ寝取られを求めるのか。なぜ寝取られでなければならないのか。ひいては元彼女を失うまで他の男に抱かせたのか。上手く説明する自信がありませんでした。Nさんが言っているのは、...

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Nさんの帰還3

Nさんは、「帰るべき場所であろうとしているのは、mitsuさん自身ではないですか?」と指摘したのです。つまり、器の大きな自分-Yに限らず、どのような人からも尊敬されるべき人間であろうと私自身が常に虚勢を張って自分を大きく見せている。何事にも動じず、受け止められるだけの器量を持つ虚飾の私を演じているのではないのですか? という指摘だったのです。私は認める他ありませんでした。私の中に、器の大きな人間でなければ...

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