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Nさんとの対面9

その夜、Yの発情が醒めることはありませんでした。敏感すぎるほどの反応を見せ、幾度も絶頂を迎えた彼女は、最後は気絶するかのように、体力の限界を迎えて私の腕の中に突っ伏したのです。そしてYの発情に触発された私自身も同様でした。腕の中のYの頭を撫でながら、私はぼんやりとしていました。億劫で体を動かすことが出来なかったのです。その夜、私は情動に我を忘れたまま3度の射精をしていたのです。私達はそのまま泥沼に落ち...

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Nさんとの対面8

ひと言で言うなら、Yは発情していました。Yの細い体の奥底で渦巻いている熱気にうかされた状態とでも言えば良いのでしょうか。左手の細い指で私のペニスをしごきながら、私の首筋にむしゃぶりついて来たのです。私はYの唇と、呼気が異様なほどの熱を帯びているのを感じました。一頻りキスをした後でYは足を私の足へと絡ませてきました。柔らかな陰毛と、ぬめっとした粘着質な感触が太ももに伝わって来ました。その感触で、Yの女性...

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Nさんとの対面7

私とYは目隠し程度の軽いSMは経験済みです。そして、相互オナニーを通じて様々な過去の体験や妄想を共有し、互いの性に関しての理解を深めてきました。しかし、それ以上先へ進めずに足踏みしていました。例えば、軽い緊縛を行ったことがあります。赤い綿のロープで後ろ手に縛る程度の軽い緊縛だったのですが…。どうしても気分がSMのモードに入れないのです。私も、Yも、普段の姿を知っているだけに妙な照れが先だってしまいます。Y...

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Nさんとの対面6

私とYは一つのベッドで寝ています。仕事の時間はもちろん別々です。それに加えて、自宅で過ごす時も各々の部屋に籠もって自分のことをするのが主な日常です。しかし寝るときは必ず一緒に寝るというのが私達夫婦の約束の一つでもあるのです。この日、先に風呂を終えた私は一足先にベッドに入りました。Nさんとの話や、泉の畔で眠る裸婦の絵を見た嬉しい衝撃を思い返しながら、気付けばウトウトと幸福感の中で微睡んでいました。や...

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Nさんとの対面5

芸術について語り合う楽しいひととき。これがNさんとの初対面でした。意外なことにそれ以上は何も、性的な話題に触れることすらなかったのです。私達は夜の駅でNさんを見送りました。彼はまるで長年の友人との別れを惜しむかのように私とYの手をしっかりと握り、手に温もりと、やんわりとした笑みを残して車上の人となりました。今思えばおかしなことですが、正直にいえば、ほっとしたような、拍子抜けしたような何とも言えぬ気分...

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