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女が”開く” 分水嶺付記6

そして「体に跡が残る行為」の禁則をYが手放すとき、
言い換えればYが完全に”鬼”の所有物へと堕ちる時、
”鬼”は所有者である”証”をYに刻み込んでいたに違いありません。

その”証”がどのようなモノか…。
容易に想像出来ます。それは”焼き印(または焼き印に類するモノ)”
に違いないと。
YのSMの原体験である”O嬢の物語”
最後の場面でOがステファン卿の所有物である証として受け入れた焼き印。
”鬼”は”擬似結婚式”を行った時と同様に何らかの手段で”O嬢の物語”の最後の
場面を追体験させることでYに「体に跡が残る行為」の禁則を手放させるに
違いありません。
それはすなわち”鬼”がYを所有するための最終プロセス。
-Yの中にある”所有されたい”という願望が結実する最終プロセスとも
言い換えられます。
”鬼”の手によって禁則(自分)を放棄するというプロセスそのものがYの中で
”所有される悦び”へと昇華していることの証明であり、Yが自らの意思で”焼き印”を
受け入れるか? 自ら”鬼”の所有物となることを受け入れるか?という確認。
”焼き印”を受け入れるということは、両親や姉を棄てるということ。
また海や温泉施設など公共の場での楽しみを永遠に放棄することを意味しています。
すなわち”焼き印”を受け入れるということは身も心も人生も、全てを”鬼”に捧げる
という決意の”証”
”鬼”に対する永遠の愛の”誓い”とも言い換えられます。
”焼き印”は”鬼”に永遠の操を捧げた女だけが受け入れることの出来る”刻印”なのです。

…それは、あり得たかも知れないもう一つの未来。

今ならはっきりと解るのです。

私の選択次第で
”擬似結婚式”は、擬似ではなく本物の結婚式の意味、
-”鬼”がYを所有し、Yが”鬼”に操を立てる。
結婚式本来の意味を持っていてもおかしくなかったのです。

あの時、私は本当に”分水嶺”に立たされていたのです。

コメント

そのような’分水嶺’を経てなお、(Nさんは奪うことはないと云ったとしても)奥様を共有された今のご様子とかお気持ちをお聞かせ頂きたく。

Re: タイトルなし

楽しみにお待ちいただいてありがとうございます。

今回の更新より出会いの続きを書いてまいります。
気長にお付き合いくださるようお願いいたします。

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