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願望から現実へ14

Yは軽く唇を噛みしめて、どう話すべきかと迷っている様子でした。余程触れにくい内容なのでしょう。私は何も言わず、Yの顔を見ながら続く言葉を待ちました。そして、「多分…mitsuさんのおっしゃる通りだと思います」と、Yは小さく、けれどはっきりと言ったのです。Yはこの数日間考えていたことを打ち明けてくれました。想像の中で私に責められ、恍惚とした媚態を浮かべている女性が自身の姉であるという事実を、Yは一旦否定しよう...

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願望から現実へ13

しかし、Yはお姉さんのことに触れられたことで気が削がれたのでしょう。妄想の続きを促しても、上手く想像が出来ず、再び興奮状態に入ることはなかったのです。Yは落ち込んでいる様子で、「ごめんなさい。ここで終わって良いですか。気が乗らなくて」と謝ってきました。無論私はその場で相互オナニーを中止しました。それから数日の間、Yは落ち込みを引きずっている様子でした。ぼんやりと考え事をしていることが多かったのです。...

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願望から現実へ12

私は黙ってYを見詰めました。彼女の視線の先にいる女性の姿が、私にははっきりと見えていたのです。その女性が誰なのか、Yに解らないはずがありません。Yは再び、「解りません」と力なく呟きました。その弱々し声には、女性について、それ以上触れてほしくないという拒絶の気持ちがはっきりと込められていました。私は迷いました。このまま女性について触れずに済ませるべきか。それとも今この場ではっきりと女性について触れるべ...

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願望から現実へ11

それでも私は前に進むことを選びました。後ろ向きな気持ちを打ち破り、前に進む原動力となったのは、ひと言で言うなら”疑問”でした。それがどのような疑問かと言えば、Yの妄想を聞いている内に、ふと私の中に浮かんできた一人の人物がいたのです。なぜその人物が想像の中から浮かんできたのか。それが大きな疑問となって私の中に蟠っていたのでした。私は一旦は疑問を心の内に鎮め、Yに妄想を語るように促しました。最初は訥々と...

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