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記事一覧

Yの性欲10

ある週末の夕方でした。私はKさんのアドバイス通り、相互オナニーの妄想として、Yを性の熟達者に貸し出す、という妄想をYに持ちかけたのです。それまでの相互オナニーで様々な妄想を共有してきた成果でしょうか、Yはそれほど抵抗なく受け入れてくれました。それまでO嬢の妄想で、「共有」や「背徳の館で調教を受ける」という形はありましたが、特定の誰かに貸し出して調教してもらうというのは初めてでした。そのせいか、Yは最初、...

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Yの性欲9

無論、私とYが相互オナニーに耽っている間も、Aさん、Kさん、お二人とのやりとりは続いていました。その時の私は、Kさんに比重を置いてメールのやりとりを続けていました。Aさんがあまりにガツガツしているので距離を置いていたのと、Kさんは性に熟達した年長者ということもあり、的確なアドバイスを示してくれました。それに基づいて、ゆっくりとYの心を解きほぐす手応えが感じられたのです。相互オナニーもKさんのアドバイスでし...

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Yの性欲8

幼い頃のYは文学少女でした。彼女は時を忘れて諸外国の様々な文学を読み漁っていました。文字の中の妄想で遊ぶことが、Yにとって窮屈な現実からの逃避であり、楽しみでもあったのです。やがて思春期を迎えると、その興味が性愛に関する文学へと向かったのも、自然の成り行きだったのかもしれません。特にYの心を捉えたのは、「澁澤龍彦」の訳したフランス文学でした。「悪徳の栄え」に代表される、サディストとマゾヒストを扱う小...

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Yの性欲7

私はYから手渡された本を読もうとしました。しかしYは慌てて、ひとりで読んで欲しいと言ったのです。私は苦笑しつつも、どんな本なのかが気になり、早速自室で読み始めました。それは、「O嬢の物語」というタイトルでした。ポーリーヌ・レアージュという作者の本で、澁澤龍彦が訳した物でした。読み進めていく内に、私は興奮を抑えきれなくなっていきました。というのも、本の内容が「共有」に関する物だったからです。主人公のOと...

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Yの性欲6

翌日、Yが昨日のことを謝ってきました。心配性のYは、昨日私がYに触れようとしたとき、拒絶するような態度をとったことを気に掛けていたのでした。彼女は訥々と、昨日の出来事について釈明しました。Yは決して私を拒絶するつもりはなかったのです。しかし、私が近づこうとしたとき、妄想の中のYになりきって感じていたYは、急に夢から現実に引き戻された感覚に陥りました。それは普段のセックスの時も同様でした。強い快感が理性を...

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