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願望から現実へ4

元記事を削除したため、再掲載いたします。無論半年の間2人だけでここまでの結論に至ることが出来た訳ではありません。「枷」について語ってゆくにつれて、私も、Yも、自分達を取り巻いている「枷」がどれほど根深く自分達を雁字搦めにしているのか。改めて気付かされることとなりました。最早私達にとって、どこから手を着けて良いのかすら解らない、手に負えぬ状態にあったのです。私は、私達を雁字搦めにしている「枷」を取り...

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願望から現実へ16

私は激しい動悸を感じていました。まるで胸が張り裂けそうなほど強く激しい動悸が全身を揺らしていました。Yの話を聞きながら、私の記憶がゆっくりと形を変えていきました。元彼女を寝取らせた男の姿が、私の知っている知人から、弟の姿へと変わっていったのです。西川美和という女性監督の「ゆれる」という映画があります。その映画は、生真面目で融通の利かない兄と、都会的で遊び人の弟。兄弟の対比を残酷なまでに描き出す映画...

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願望から現実へ15

私はYの話を聞きながら、元彼女を寝取られた時のことを思い出していました。夢2というエントリーで触れた、遊び人タイプの男に元彼女を寝取らせたときのことと、夢3というエントリーで触れた、寝取られの後で感じた震えるような心の飢えについて思い出していたのです。その男は私とは正反対のタイプでした。町でナンパした素人女性と交わることに飽き、男を手玉に取る職業であるキャバ嬢を専門に堕とすことを好んでいた男です。い...

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願望から現実へ14

Yは軽く唇を噛みしめて、どう話すべきかと迷っている様子でした。余程触れにくい内容なのでしょう。私は何も言わず、Yの顔を見ながら続く言葉を待ちました。そして、「多分…mitsuさんのおっしゃる通りだと思います」と、Yは小さく、けれどはっきりと言ったのです。Yはこの数日間考えていたことを打ち明けてくれました。想像の中で私に責められ、恍惚とした媚態を浮かべている女性が自身の姉であるという事実を、Yは一旦否定しよう...

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願望から現実へ13

しかし、Yはお姉さんのことに触れられたことで気が削がれたのでしょう。妄想の続きを促しても、上手く想像が出来ず、再び興奮状態に入ることはなかったのです。Yは落ち込んでいる様子で、「ごめんなさい。ここで終わって良いですか。気が乗らなくて」と謝ってきました。無論私はその場で相互オナニーを中止しました。それから数日の間、Yは落ち込みを引きずっている様子でした。ぼんやりと考え事をしていることが多かったのです。...

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