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刹那の悟り7

”女性”としての充足と”牝”としての充足。今まで、私は過去にお付き合いした女性たちとの経験を通じ、愛情と性の快感は別のモノであることを知っているはずでした。どれほど愛情が深く、身持ちの堅い女性であったとしても、性の快感に流されるのは仕方のないことだと嫌になるほど実感してきたはずでした。それにも関わらず、Yに関しては別だと心のどこかで思い込んでいる自分が未だに存在していることに改めて気づかされたのです。Y...

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刹那の悟り6

囲炉裏の前に純白の布団が敷かれていました。布団の上には、革製の目隠しをしたYが所在なげに正座しています。その目隠しは、Yが私の様子を伺って緊張せぬようにと言うNさんの配慮でした。僅かに離れ、向き合うようにNさんがあぐらをかいて座っています。二人とも全裸でした。華奢で、雪のように白く滑らかな肌を持つ、人形めいたYの裸身と、肉がたるみ、老人斑さえ見受けられるNさんの体との無残な対比は、美醜の極地とでもいうよ...

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刹那の悟り5

Nさんの後、私、そしてYが風呂で身を清めました。その後、私達は母屋から離れへと移動しました。Nさんの住む古民家は、築百年を経て、年月と風雨に磨かれ、独特の優しい風情を漂わせています。広大な敷地には、古民家の他に小さな家庭菜園と竹林、うっそうとした雑木林が茂っています。そして、母屋からやや離れた場所に、和風建築の離れが建っています。黒い木と漆喰で作られたその建物は、元々は倉として使われていたモノを改築...

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刹那の悟り4

まず、Nさんが身を清めるために風呂に向かいました。二人になると、Yが「私とYさんが相互オナニーをしても良いのですか?」と、やや不安そうな面持ちで尋ねて来ました。夫婦の”絆”を、Nさんに許したことに対して、彼女は不安を覚えたのでしょう。真意を問うて来たのです。私が相互オナニーを受け入れた訳は…。私はこの数か月、刹那の悟りの中で、ノーマルな交わりで私も、そしてYも充足していると思い込んできました。私も、Yも、...

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刹那の悟り3

そこで私は、Nさんが求める”形”を聞かされることとなったのです。…それは私の考えていた”形”とは根本から異なるモノでした。この関係を結ぶとき、私が考えていた形は、今考えてみると”寝取らせ”でした。主導権はあくまで私が握っていると考えていました。私は傍観者でいながら、全てを把握し、Nさんという性の熟達者の手ほどきによって枷を外され、淫らに開花していくYを愛でる。ということを考えていたのです。正直に告白すれば、...

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