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刹那の悟り3

そこで私は、Nさんが求める”形”を聞かされることとなった
のです。

…それは私の考えていた”形”とは根本から異なるモノでした。

この関係を結ぶとき、私が考えていた形は、今考えてみると”寝取らせ”
でした。主導権はあくまで私が握っていると考えていました。私は傍観者
でいながら、全てを把握し、Nさんという性の熟達者の手ほどきによって枷を
外され、淫らに開花していくYを愛でる。ということを考えていたのです。

正直に告白すれば、心のどこかで、お爺さんに若く美しいYを寝取らせて
やっている、という歪んだ優越感と倒錯感。それ故に生まれる劣情を快感と
感じていた部分も否定できません。

しかし、Nさんの考える”形”は違っていました。
彼が考えていた”形”は、Nさんと私、二人の男の手によって、
Yを淫らな”共有妻”として開花させる、というモノだったのです。

そう、彼は私が傍観者であることも、私だけが主導権を握る
支配者であることも許さなかったのです。

恐らくNさんは、私が語る”寝取られの形”を聞きながら、
内心では身勝手なことばかり言う若造だと呆れていたことでしょう。
しかし、年の功もあり、Nさんは直接言葉で窘めることはせず、
関係を通じて私を教育することを選んだのでした。

そこまで打ち明けられ、私は羞恥と、自分の底の浅さ、
浅はかさにうちひしがれざるを得ませんでした。

そしてNさんは、その”形”を現実のモノとして見せてくれたのです。

Nさんは、「今から我々の”形”をお見せします」と
前置きした上で「Yと相互オナニーをさせてもらっても構いませんか?」
と、私に許可を求めてきたのです。

相互オナニーは、私とY。二人だけの夫婦の形でした。
それはこの関係が始まってからも、ずっと守られてきた絆のような
ものだったのです。Nさんが相手ですら、許してこなかったモノでした。
にも関わらず、Nさんはもうひとりの夫として、相互オナニーをする権利を主張して
きたのです。

抵抗を感じなかったと言えば嘘になります。
しかし…私は受け入れる他ありませんでした。

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Re: こんばんは

みーさん

自分の気持ちも、そしてYの気持ち、Nさんの気持ちも。
こうやって改めて振り返って文章にして初めて見えてくるモノがあります。

以前のエントリーではAという気持ちと書いたモノが、
幾度も思い返している内に実はBという気持ちだったと気づいたりと。

それもまた自分が少しだけ成長した証なのかもしれません。

Nさんは優しい方です。同時に強い方でもあります。
必然的に求めるモノのレベルも高くなります。ただ、彼の場合は待つ
余裕があること、が他の方との違いでしょうか。

自分の求めるモノ、レベルまで私達の成長を待つ。
その懐の深さには頭が下がるばかりです。

みーさんの書き込みでいくつも気づきがありました。
ありがとうございます。

またおいでください。

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