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刹那の悟り11

そのせいもあって、私はYの願望が、あくまで願望に過ぎないモノであって、
実際の経験を求めているとは思っていませんでした。刺激的なシチュエーションと
割り切って妄想の世界を楽しんでいるに過ぎないと思い込んでいたのです。

…それは恐らく、私の一方的な押しつけ-Yに輪姦を求めるような女であって欲しく
ないという思い込み-理想の押しつけだったのでしょう。

Nさんの調教によって引き出されたYの”牝”は、
そんな私の甘さを一蹴するモノでした。

ふと目を挙げると、Nさんが私をじっと見詰めていました。
彼は、私の内心の混乱を見透かしているような目で、私を見ていました。

Nさんは無造作にYの右乳房を掴みました。
骨張った指が柔らかな肉に食い込むにつれ、反射的にYの唇から甘い呼気が
漏れました。乳輪はプックリと膨れており、Nさんの手で開発され、第2のクリトリスの
ような感度を備えるように至った乳首は小指の先ほどの大きさで硬く尖っていました。

Nさんが乳首を抓るように指に力を込めていきました。
徐々にYの女の声が高まり、完全に乳房が潰されるような状態になった時、
「イク…」と小さな声を上げ、絶頂を迎えたのです。

そしてNさんは言ったのです。「これが”女”です」と。

その言葉は、不思議と私の心の中に浸透してくるようでした。
どれほど貞淑で、理性が強く、愛情深い女性でも、きっかけと言い訳さえ
与えられれば情欲に流される。

それは、貞淑な女性が普段は心の奥底に情欲を押し込めている分だけ、
奔放な異性関係を持つ女性よりもよりもなお深く、淫乱としか言いようのない
形で現れる。Yの姿を見ているとそう思えてならなかったのです。

ドクン…、という音が聞こえました。
そして微かに私の体が揺れました。それは私の心臓の音でした。
自分の全身を熱い血が駆け巡り、体が熱く、脳が加熱しているのが解りました。

加熱している脳とは裏腹に、心は妙に落ち着いていました。

目の前に発情しきった”牝”がいました。

アイマスクで目元が隠されている分だけ、唇が強調されていました。
色白で、脂の浮いた艶やかな肌。その中に充血した唇が浮かび上がっている
様は、雪原の中に赤い花が咲いているようで、妙なエロチックさを醸し出してい
ました。

ドクン…と再び心臓が大きく高鳴りました。

その時の私は、ただ無心に目の前の”牝”。
Yではなく、名も無き淫乱な”牝”を貪ることしか考えていなかったのです。

そして私とNさんはYを玩具のように輪姦しました。

コメント

No title

更新、ありがとうございます
文章だけでもものすごく興奮します
最高です
続きお願いいたします。

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Re: No title

ともさん

期待していただいてありがとうございます。
仕事でバタバタとしておりまして今週の更新はお休みさせて
いただきます。

次週更新しますのでよろしくお願いします

またおいでください

Re: こんばんは

みーさん

嫌なこと。受け入れがたいこと。
それらに対する過剰な拒絶も、歪みが生んだ枷なのでしょうか。

その根本にあるものと対面すること、
それもまた枷を外すひとつの術なのかもしれません。

今週はお休みをいただいて
次週更新しますのでよろしくお願いします

またおいでください

初めまして

志保美と申します。

エントリーを最初から読ませていただきました。

正直なところ最初はブログのタイトルからちょっと勘違いをしておりまして、このように深い考察のあるブログとは思っておりませんでした。

けれど読み始めたら止まらなくなり、いろいろ考えたり感じたりすることが増えました。

今回の、Nさんの「これが”女”です」の一言に強く反応しました。また mitsu さんの「きっかけと言い訳さえ
与えられれば」の部分にも・・・。まさにその通りだなぁと・・・。

そしてつくづく、女性は男性の手で開発される存在なのだなぁと思いました。とはいえ、すべての男性にできることではないとも思いますが・・・

お忙しいでしょうけれど、次の更新を楽しみにしております。

Re: 初めまして

志保美さん

始めまして。ご覧頂きありがとうございます。

「女は男によって変わる」
Yを見ていると、この言葉を否応なく実感させられます。

アブノーマルな願望や、性を秘めていたとしても
現実へと踏み出させることは容易には叶わない難事です。

それが出来る男が相手だからこそ、女も変わることを受け入れる
のかもしれませんね。

マイペースで更新してまいります。

またおいで下さい

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