長い夜になりました。
今までのエントリーで触れてきたことを全て、
-元彼女のことや、寝取られの掲示板に入り浸っていること、
Nさんとのやりとりに至るまで包み隠さずYに話したのです。
話し終えた後、Yは何かを考えている様子でした。
やがて彼女は顔をあげると、「Nさんとのやりとり…。
全部見せてください」と言ったのです。
私は躊躇しました。
正直に言えば、見せたくありませんでした。
メールにはYにも話せなかった本音の部分-Yが女性としての
魅力に欠けていることや、私の生育環境、歪みに関することまで
赤裸々に綴られていたからです。それらを目の当たりにしたYがどのような
反応をするか…。
何よりも、Yが自分自身に対する自信を失うことが怖かったのです。
その時のNさんは、いわば顔を知らぬ他人です。
文字だけの関係だからこそ-いつでも関係を断ち切れる相手だからこそ、
そこまで自分をさらけ出せたと言っても過言ではありません。
しかしYは妻-最愛の人です。決して喪いたくない大切な存在に
自分の腹の底までさらけ出す。-それによって軽蔑されるかもしれない。
Yを失うことになるかもしれない。それは恐怖に近い感情でした。
それでも、私は畏れを乗り越えてYにメールを見せることを選びました。
今までYが赤裸々に語ってくれた性体験。人一倍羞恥心の強い彼女が
語ってくれた-信頼してくれた。その気持ちに背くことが出来なかったのです。