最初のエントリーでも触れたように、Yは人一倍モラル意識が高く、
臆病な女性です。歪な願望をその身に秘めていたとしても、自ら輪姦を
求めるなど、以前の彼女では絶対に考えられないことでした。
そのような性格のYが自ら輪姦を求める。
-NさんがどのようにYのマゾ性を引き出し、それを現実のモノと
して繋げていったのか。
ここからは少し過去に戻ります。
私がYに”寝取られ性癖”があることを話したのは、
「告白8」というエントリーの直後でした。
私の背中を押したのは、決して明るい理由だけではありませんでした。
Yを捉える「枷」が私達ではどうにもならないほどYを雁字搦めにしている
ことを悟ったことと、もう一点、もっとも大きな理由があったのです。
それは、赤裸々に性の原体験を語ってくれたYに対して、私自身が自分の
性の歪みを隠し続けておくことが心苦しくなっていったからなのです。
ある週末でした。私達は一週間撮り貯めていたドラマやバラエティの録画を
二人で見る時間を必ず設けていました。どれほど忙しくとも、その時間だけは
二人の大切な約束として欠かしたことのないモノだったのです。
リビングのソファーに並んで座り、私はずっと上の空でした。
いつ話を切り出すか、タイミングを計ってばかりで番組に集中する
どころではなかったのです。
やがて、すべての録画を見終えたタイミングで、私はYに大切な話がある
ことを告げました。Yはテレビを消すと、隣の席から真っ直ぐに私を見ました。
私はYの視線を感じながらも、彼女の顔を真っ直ぐに見ることが出来ません
でした。彼女の視線を直視する勇気がなかったのです。
それでも、私は思い切って自分に寝取られ性癖があることと、
今まで自分がしてきた経験を全て打ち明けたのです。