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別れの爪痕2

自暴自棄に陥っていた私は、そのまま好きになれない
元受付嬢と結婚しても良いと思っていました。事実その流れ
で話しは進んでいました。自分の人生すら投げやりだったのです。

しかし、そんな私を見かねて、合コンに参加していた女性が
一つの事実を教えてくれました。元受付嬢は、合コンに誘って
くれた私の友人のセフレで、関係は今も続いている、と。

何のことはない。友人があれこれ世話を焼いて私と元受付嬢を
結びつけたのは、三十歳を過ぎて未婚のままのセフレを私に押し
つけて(友人は既婚者でした)自分は責任をとらず、関係だけは
続けるという、友人の甘く身勝手な思惑があったのです。

私の中で、プッ…と何かが切れたような気がしました。

私は最悪のやり方をしました。
表面上は何事もなかったかのように彼女と付き合いながら、
隙を見てこっそりとスマホを覗き見ました。それを幾度か繰り返した
後で、決定的な証拠を発見しました。友人と甘いやりとりを続けるLINE
を見つけたのです。おめでたいことに、私と会っている間にもやりとりを
続け、ベッドでキスをしている写真すらあったのです。

少し間を置いて、私は友人を呼び出しました。
何も知らない友人は暢気に彼女との仲がどこまで進んだのか
など、軽口を叩いていました。私は彼と彼女の甘いやりとりのLINE
を撮影した物を見せました。彼は自分のしでかしたことは棚に上げ、
私を責めました。しかし彼の家庭のことに触れると、さすがに黙り込
みました。

友人は、妻(というよりも妻の実家の援助)に頭が上がらない
状態でした。妻にだけは言わないで欲しい。
言わないでくれるなら何でもする、と頭を下げました。

私は彼のスマホを見せるように要求しました。
彼のスマホには、甘いLINEのやりとりだけではなく、呆れたことに
彼女とのハメドリ動画が残されており、さらにネットの掲示板に投稿
までしていたのです(彼女以外にも複数の女性のものも)。投稿動画に
添えられていた「友人の彼女を寝取ってます。ごめんね、M」という煽
り文句には思わず笑ってしまいました。

そして私は、「私の前で彼女を抱くこと」
を提案しました。

彼は狂人を見るような目で私を見ました。

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