2ntブログ

記事一覧

別れの爪痕

大切な存在を失ったことで、寝取られ性癖がおさまったのか。
無論、そのようなことはありませんでした。

人は大きな傷を負ったとき、様々な方法で対処します。
正面から傷を受け止める人。自傷をする人。傷から目を背けて
健全を装う人。人に丸投げする人。他人を拒絶する人。
その他…。

その対処の仕方に、思ってもみなかった
その人の本性が姿を現します。

私の場合は…。
自分でも思ってもみなかった形、
人に対する攻撃性が姿を現しました。

元彼女が去ったことで、私の心の内にも、時間的にも、
ぽっかりと空白が生まれていました。何もせずに家にいると、
どうしても元彼女のことを考えてしまい、罪悪感で押し潰され
そうでした。さりとてしたいこともなく、無意味に深夜のスーパー
で時間を潰したりと、ただ日々を消費するように無為な毎日を
生きていました。

枯れてしまったような私を見て、心配した友人(元彼女を寝
取らせたのとは別の男です)が合コンに誘ってくれました。
まったく気乗りしない合コンで、気の無さは態度にも出てい
たはずですが、友人が強引にひとりの女性とくっつけるよう
な流れに持って行きました。

断る理由もないから…。
そのように付き合い始めたのが次の彼女でした。

元受付嬢だったというだけあって、美人でした。
さらに大手企業勤務と言うこともあって、条件的には
文句のつけようがない女性でした。

ただし、美人でチヤホヤされて来たせいか、
何事につけても受け身でした。周囲の男達が何でも
やってくれて、それが当たり前になってしまったようでした。

そのまま三十歳を超え、チヤホヤしてくれた男達が去ると、
残されたのは受け身でいてプライドだけは高い。行動力の
まるでない女性でした。

正直にいって、その女性との付き合いは退屈でした。
内面を磨く必要がなかったためか、話題と言えば、ゲームか
食べ物しかないような女性でした。

セックスも同様で、完全にマグロでした。
男に奉仕されるのが当たり前で、奉仕するという
ことは彼女の頭になかったのです。

彼女とのセックスは、生きているダッチワイフで
性処理をしているようで、本当に味気ないものでした。

こんな話は人間性を疑われるかもしれませんが、
正直にお話しすると、私はその女性のことを心の中で、
見た目ばかりで中身のない「ダッチワイフ」と蔑むように
なっていきました。

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

mitsu

Author:mitsu
当サイトの著作権はmitsuにあります。
文章の無断転載、引用等はご遠慮ください。

カウンター

全記事表示リンク