Kの顔が歪みました。
Kは再び、「解りません」と答えました。…それは苦悶と
快楽の入り交じった表情だったのです。
私はYの中に潜む何かが、今までに私の触れたことのない
Yの輪郭がうっすらと感じられていました。それが見たくて
仕方がなくなっていたのです。
私は、「Kが好きなペニスはどんなモノなのか、
思い浮かべながら話してごらん」と言いました。
Yではなく、K。別人であるとの意識が重い口を開かせ
たのでしょうか。「ああ」と小さな溜息を漏らしました。
そしてゆっくりと股間に這わせた指を艶めかしく動かしながら、
「筋張っていて大きなモノ」と答えたのです。
私は異常に興奮していました。
痛いほど勃起したペニスを握りしめながら、矢継ぎ早に
質問を繰り返しました。一つ一つ質問に答えるごとに、
Kはどんどんトランス状態とでもいうべき状態へと入って
いきました。
Kがどのような場面を思い浮かべていたかというと、
それは、日中の廃工場の片隅で行われている凌辱劇でした。
相手の男はどうやら肉体労働をしているような男、
若くて粗野な、大音量で音楽を流しながらバイクで走って
いるような男のようでした。
Kはその男によって工場へと拉致されてきたようでした。
油くさく、埃の堆積した床の上に全裸で転がされたYは、顔の上に
跨られ、イラマチオをさせられていました。洗ってもいない不潔な
ペニスを喉の奥まで突っ込まれ、頭を掴まれながら喉の奥を犯され
ていたのです。
クールで、人を寄せ付けない美形であるK。
Kが、普段決して交わることのないであろう粗野な男に
喉を犯されている。唾液で美しい顔や胸を無残に穢しながら、
性奉仕を強要されていたのです。