2ntブログ

記事一覧

別れの爪痕4

友人はプライドの高い男でした。
中学受験で有名校に入ったことを常々誇っていて、
そのプライドの高さがやや鼻につくことも多々ありました。

プライドの塊のような男が、今は見る影もありませんでした。
自分のセフレが寝取られている姿を凝視しながら、泣きそうな
顔で先走り液でヌラヌラと濡れたペニスをしごいていたのです。

「自分の女が目の前で犯されてるのに感じてるのか」と私は呆れて
言いました。「違う」と彼は否定しました。「こんな状況だから仕方ない」
と彼は言いつのりました。しかし暴発しそうなペニスを必死に掴んで
堪えている姿は、雄弁に彼の心境を物語っていました。

私は、「まるでマゾ男だな、女を寝取られて感じるなんて」
と蔑むように続けました。その言葉で、彼は暴発しました。
堪えきれず、カーペットの上に射精したのです。

一方で、自分のセフレの惨めな姿を見ながら、彼女は明らかに
嗜虐心をかき立てられ、感じていました。

友人が罵倒されるたびに、あるいはみっともない言い訳を
するたびに、彼女の奉仕に熱が入りました。友人が惨めに射精
した瞬間などは、バックで犯されながら、その膣は異様な締まり
方をしたのです。

私は、友人に再び彼女を抱くように求めました。
その瞬間の彼女の狼狽は目に見えるほどでした。
私の慰み者になることで、場の支配側の人間として嗜虐を
楽しんでいたのが、その立場を奪われたのですから。

友人は狂ったように彼女の体を貪りました。
乳房に噛み千切らんばかりの勢いで吸い付き、唇を吸い、
もどかしげに太ももの間に割って入ると、胎内の奥底まで
舐めようとするように、無心で女性器を舐め啜ったのです。

彼女は救いを求めるように私の方を見ていました。

…退屈でした。
どうでも良い女が、どうでも良い男に貪られている。
動物番組で交尾を見ているようなものでした。元彼女を寝取らせた
ときの興奮など、欠片もありませんでした。

私は2人を残し、その場を後にしました。

友人の惨めな姿を見ながら、私にはひとつ解ったことがありました。

私も彼と同様に、プライドが高いタイプです。
プライドの高い男が、望まぬ形で彼女を寝取られるとどうなるか?
プライドを守るために、現実を歪めるのです。
彼女を寝取られているというマイナスの事実(自分の至らなさや弱さ、
彼女の浮気、心移り)を、プライドが傷つかない形で受け入れるため、

不覚にも寝取られる彼女の姿に興奮した(条件反射)
(なぜ興奮したのか?)→寝取られは自分にとって感じることなので。
寝取られる彼女の姿に興奮するのは当たり前
(なぜ感じるのか?)→寝取られは自分の求める行為
であるから。あくまで自分が求めている行為なのだ。だから
感じても良いのだ、と。
と、さも自分が求めているかのように屁理屈で自分の気持ち
を騙すのです。

そうやって寝取られることは自分が求めた行為だと思い込むことで、
自分の至らなさや弱さから目を背け、ちっぽけなプライドが傷つく
ことから逃れるのです。

それがその時解ったこと、自分が寝取られ願望を持つに
至った原因の一端だったのです。

(後に彼女から連絡があり、よりを戻したいという
ことをにおわせられましたが、断りました。女心は解りません)

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

mitsu

Author:mitsu
当サイトの著作権はmitsuにあります。
文章の無断転載、引用等はご遠慮ください。

カウンター

全記事表示リンク