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Nさんとの対面さんとの3

この日私達が訪れたのは、ロマン派の画家の展覧会でした。
私もYも、名前は知っていても、観たことのない画家です。
恐らく、Nさんの誘いがなければ、観ることはなかったでしょう。

作品群は神話をモチーフにしたモノが多く、美術館には一種教会
のような荘厳さが漂っていました。それらに混じってちらほらと散見される
のは人物像です。特に印象的なのは、人物像の目が、異様なほどの精気を
放っていることでした。

あるアラビア風の女性画からは、彼女がとても意思が強く、
生涯をかけて何事かをなそうとしている。そんな決意すら伝わって
くるほどでした。

画家の来歴や、絵画の解説、作風の変化などをNさんの
解説を伺いながら、ゆっくりと絵画を鑑賞するのはとても楽しい
時間でした。今回会うことになった経緯を忘れるほど、私達は
この展覧会を楽しんでいました

やがて…私達は見上げるほどに巨大な絵画と向き合いました。

それは泉のほとりで静かに眠る裸婦の絵でした。

私は言葉を失ってその絵に見入りました。
魅入られるという言葉があります。その時の私はまさに
その絵に魂ごと魅入られていたのです。

緩やかに目を閉じ、眠りの世界に心を遊ばせている
女性の姿。それは異様に艶めかしい絵でもありました。

まるで情交の直後であるかのように、雪白の肌は艶々と輝き、
小振りでふっくらとした乳房からは浮き出た汗が見えるようです。
すりあわせた太ももは、情交の名残を留めているようにも見えます。

そう思って改めて女性の顔に目を向けると、
充実した情交を得て、心の底からの悦びにうっすらと
微笑みながら微睡んでいるように見えて仕方がありません。

「美しいでしょう」、どれだけ時間が経った後か、
Nさんからそう声を掛けられました。

私もYも、無言で頷きました。

コメント

いつも更新楽しみにしています

はじめまして。
純粋に読み物として、貴ブログを楽しませていただいてます。
お互いを満足させる心理的に深いセックスについて、こちらで随分考えさせてもらいました。
私も主人も美術鑑賞が好きで知り合ったので、今回の記事に目が止まりました。
ひょっとしてシャセリオー展でしょうか。
意志の強い眼差しという表現で、もしやと思いました。
エドマンド・ブレア・レイトンなんかもそうですが、この時代の、まだあまり日本では馴染みのない画家って、結構いるのですよね。

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Re: いつも更新楽しみにしています

りんさん

はじめまして。ご覧頂きありがとうございます。
シャセリオー、ご存じでしたか。初めて見た時、あの眼差しの強さに射すくめられるようでした。
エドマンド・ブレア・レイトンも独特の雰囲気がありますね。

こういった何気ない偶然からの出会いもまた貴重ですね。

またおいでください

Re: NTRの魅力

ともさん

楽しみにお待ちいただいてありがとうございます。
中々話しが進みませんが、ご容赦ください

またおいでくさい

Re: No title

宮井さん

元記事を削除いたしました。
当方としてはこれ以上出来ることはございません。
ご理解ください

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