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目13

以前の記事で触れた通り、Yは不妊症です。
彼女は自然妊娠は望めないという体に酷い負い目を
感じています。そのせいもあって、私とYの間では避妊をすることが
不文律となっていました。

確かに自然な交わりの中で妊娠をしたとしたら、それはこの上もない
喜びです。ですが、幾度Yに精を注いだとしても妊娠することがなかったなら、
Yは余計に傷つき、精神的に追い込まれて逝くに違いありません。

私はYの負い目がさらに重みを増すことがないよう、
Yと交わる時、必ずコンドームを使用してきたのです。
そのことに、Yも安堵を覚えているようでした。

…人一倍傷つきやすく、臆病で繊細なY.
そんなYがどのような経緯を経たとしても、写真の女性のように
Nさんを受け入れる-もっと直接的な言い方をするなら、Nさんの精を
胎内に受け入れるとは到底思えなかったのです。

確かに写真の中で行われている行為に強く心惹かれるモノは
ありました。Yが写真の女性のように性の悦びが解放されたなら、
それは素晴らしいことです。ですが、それと同時に先ほども触れた
ような不妊に対するYの精神に対する懸念や、そもそもそこまでは出来ない。
-Yの胎内に他人の精を放たれたくないという、私の心の葛藤も大きく、
激しい嵐の中に立たされているようでした。

Nさんは私の心の動揺を見透かしていたのでしょう。

「いきなり”共有妻”と言われても困惑されているでしょう」
といってやんわりと微笑みを浮かべました。
「いきなりそこまでは求めようとは思いません。あくまで、
そのような関係を目指している。ということを心に留めて
おいて下さい。」と、一旦は引くような態度を見せたのです。

そして、無理に”共有妻”とするような行為は絶対にしないこと。
私とYが心から納得しない限り、そこまでの関係に到達することはない。
それでも構わないと約束してくれたのです。

私はその言葉を聞いて、心の底からホッとしました。

あくまで三者の納得が根底にある。
言うなれば私とYの気持ちを大切にしてくれる。
Nさんはそう約束してくれたのです。

後で考えると、それは甘い考えだったのですが。

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Re: ネトラレ興奮

ともさん

楽しんでいただけると幸いです
年度末につき忙しいのでお休みをいただくことも
あるかと思います。

またおいでください

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