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Yの眼差し3

初対面の印象とは裏腹に、Yは芯が強く優しい女性でした。
プライドが高く、素直になれない私の性格をやんわりと受け
入れた上で、例え衝突することになっても私のためにならない
と判断した場合は真っ正面から指摘出来る人でした。

Yと出会うまで誰も指摘してくれなかった悪い癖や、
治さなければならない性格の問題などを彼女は指摘して
くれました。私はYとともにいることで人として大きく成長することが
出来たのです。

それまでの私は、プライドや自尊心の高さから、
どこか人を見下していて、一度でも失敗をしようものなら、
バッサリと切り捨ててしまうような、冷徹な部分があったのです。

Yはそんな私に気長に付き合い、
悪い部分を矯正する手伝いをしてくれました。

私にとって、Yは掛け替えのない存在になっていきました。
関係が深まるほどに、生涯の伴侶として、Y以外に考えられ
なくなっていったのです。

しかし、白紙の上に落ちた一滴の墨汁が
大きくシミを広げていくように、ひとつの問題-不満とでも
いうべきくすみが私の中に広がっていったのです。

それが、『「少女」であり続けるY』というエントリーでも
触れたように、Yに「女性」としての魅力を感じることが
出来ない事。そこに気づいてしまったのです。

そのエントリーでは、

しかし、正直に告白すると、Yには「女」としての
魅力に欠けていたというのが偽らざる気持ちです。

胸が小さく、寸胴で、尻だけがでかいという幼児体型なのも
ありますが、いつまで経ってもスキンシップで満足している幼さや、
性的な技巧などには無頓着で、フェラチオを教えようとしても、
ただ口に含み、それ以上は恥ずかしがってしようとしない。
受け身ですべて私任せな態度など。

「女」になることを拒み、誰かの庇護の元にある「少女」で
いようとする態度のせいか、Yに対して「女」としての魅力を感じることが
出来なかったのです。

と書いています。

私は最初、私の心の内側に触れたYに対して、
女神のように特別視してしまうが故に、欲情を感じない
ように、自分でセーブしているのかと疑いました。

恐らく特別視も多少は影響していると思います。
ですが、問題は意外な所に潜んでいたのです。

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