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女が”開く” 分水嶺付記2

Yの身体の変化-開花したような身体の意味するところは、
Nさんという”優れた牡”-性的な技能だけでなく、人格や人生経験まで含めて。
に触発されたYの”牝の本能”が牡の種子を求めて現れた変化。
Nさんの精子による”受精”を求める身体の声だったのです。
(逆説的ですが、”情交”を経たからこそ解ることでした)

Yは自分の身体が受精を求めている事実を本能的に悟っていて、
(身体の変化は認めていても、その意味が言語化出来ず
漠然とした生理的嫌悪感を感じていたのでしょう)
本能的にその変化を畏れ、拒絶し、目を背けていました。
(私が寝取らせを経験させた元彼女も、”優れた牡”に触発され
”女が開く”こと-彼氏以外の男の精子による受精を求めてしまう
身体の反応が苦痛だったのでしょう)

YがNさんとの間に”師弟”という防壁を築いて自分を、そして
私との関係を守っていたのも身体が受精を求めている現実から
目を背けるための防御反応でした。

そして防壁が崩れたとき、
”情交”を受け入れた時、Yに大きな変化が起こりました。
それはYが目を背けてきた事実-Yの本能がNさんという優れた牡の”種子”を欲している
という残酷な事実を受け入れた証。
”情交”によってYを覆っていた壁が崩れた結果、Yの”理性”が拒み続けてきた
”本能”-Nさんの精子による受精を求めている自分を受け入れた証。
それはつまりYの”理性”と”本能”が初めて一致した証。
”女”である自分を受け入れたことによる変化だったのです。

私が「分水嶺」というエントリーに書いた、
言語化できない焦燥。その場でYを抱かなければならないという狂おしい衝動。
その警鐘も今なら理解できます。

擬似結婚式に際し、Yは”絆”に絶対の自信を持っていました。
長い年月をかけて培ってきた私達の”絆” ”愛情” ”貞操観念”
が”性”に凌駕されることはあり得ない。
”情交”を乗り越えれば私達夫婦の”絆”がさらに深まると信じていたのです。

しかしそれは甘い考えでした。
”情交”を受け入れた瞬間、Yは抗えぬほど濃密な肉の悦びが
自身の”女”から迸ってくることを感じました。
それは強固な理性によって抑えつけてきた、Nさんの精子による受精を望む
”本能=女”の渇望。熱泥のような迸りでした。
-Yの”女”は既にNさんの調教と開発によって開かれていたのです。
”女”が開かれていることを本能で感じ取りながらも、
Yは”絆” ”愛情” ”貞操観念”といった理性の防壁でかろうじて
抑えつけてきたに過ぎなかったのです。
しかし理性の防壁によって抑えつけてきた”女”が
擬似結婚式という非日常事態(多額の金銭や時間、
ED薬まで服用して擬似結婚式に臨んだNさんの真摯な態度など)
から来る異常興奮と作用して”理性”の防壁を容易く打ち破ったのです。

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