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プロポーズから一年後、Yの実家から結婚の許可が出ました。
いつまでも待たせていられないから、とYのご両親は申し訳なさそうに
弁明しましたが、実際はYの姉の顔を立てるために必要な期間だった
のでしょう。(Yの姉は未だに結婚していません。結婚するつもりもないようです)

結婚後、私は大きな問題に直面しました。

…Yに女性としての魅力を感じられない。

結婚当初の私はそれについて、大きな問題とは感じて
いませんでした。私はYの素晴らしい人間性に惹かれたので
あり、性的な面は二次的なものでした。それに、時が経って
Yが成熟したら解決出来ると軽く考えていたのです。

しかし、今思えばそれは私の本心ではなく、
ただ目の前の問題から目を背けていただけなのでしょう。

結婚して半年ほど経った頃から、Yが他の男に抱かれている
夢を頻繁に見るようになりました。夢の中のYは、普段の受け身
-言い方は悪いですが、人形のように受け身なYではありません。
性の悦びを求め、媚びた笑みを浮かべつつ、自ら男のペニスを
口に含むメスそのもののYでした。

…それは、私が以前付き合っていた女性が、
他の男に抱かれた時に見せた姿そのものだったのです。

なぜそんな夢を見てしまったのか。
一度は消え失せたはずの寝取られ性癖が目覚めたことに、
私は深い苦悩を抱きました。

考えに考えた結果、私はYを雁字搦めにしている枷の
存在に思い至りました。

特殊な生育環境や、Y自身の肉体的な欠陥から
不完全な女としての烙印を捺されたY。Yは弱い自分を守るため、
「女」になることを拒み、「少女」のままでいることを選びました。

それは言い換えれば、成熟(性)を拒絶し、少女でいようとする
(肉体の接触に精神的な安心感だけを求める)歪な形。成熟した
男女愛を拒み、家族愛だけを求める、ということなのです。

そして、気付けば私とYの関係は、いえ、Yの中での私とYとの関係は、
男女愛を経ることなく、家族愛へと至っていたのでした。

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