共有妻Y

私はNさんに対し、自分が寝取られ願望を持つことや、今までの
経験を包み隠さずに伝えました。その上で、Yに対して「女性」としての
魅力が感じられないことと、苛まれている淫夢について相談しました。

Nさんはまず、私の中にある「女性像」について指摘しました。
私の中に「女性はこうあるべき」という理想像がはっきりとあり、そこから
外れた存在は認められないのではないか？と指摘されたのです。

私はムキになって否定しました。
身勝手な自分や、人としての未熟さを指摘されたような
気がしたのです。

しかしNさんは冷静に続けました。
元彼女が嫌がっても他の男に抱かせてきたのは、
彼女を試していたのではないか？とさらに指摘したのです。

…私は何も言うことが出来ませんでした。
そう、私は無意識のうちに、自分の中にある「女性像」に相応しい
女性であるか。元彼女を試していたのです。

私は自分と向き合わざるを得ませんでした。
その結果、私の中にある「女性像」が明確になりました。
性的な面だけを抜き出して見れば、貞淑で、私のことだけを見ている
一途な女性。それでいて他人の前では貞淑そのものだが、私の前では
淫らな娼婦、という、酷く都合の良い女性像だったのです。

…私は、元彼女に、理想像のような女性であることを
証明させようと、他の男に抱かせ続けていたのです。

無論そのような女性など存在しません。
的確に性感帯を責められれば、感じるのは女性の
道理であって、自然の摂理です。

私は身勝手なことに元彼女に失望しました。

私は失望するたびに、本当は違うんだろう？、他の男で感じたのは
間違いなんだろう？　とさらなる証明を求めました。

証明が叶わぬことが続くと、
元彼女の人間性を完全に無視して、無言の内に私の理想の女性を
演じることを押しつけようとさえしていたのです。、