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Yの性欲3

私は、「どんなことを考えながら?」と、もっとも聞きたいと思った
ことを尋ねました。Yは布団を口元まで布団に潜り込み、しばらくの間
黙り込みました。Yは答えづらいことを尋ねられると、逆に聞き返して
その場を逃れる癖があります。この時もそうでした。「mitsuさんもする
ことはありますか?」と聞き返してきたのです。

私は答えに迷いました。Yが寝取られる淫夢のことを打ち明けようかと
思いました。しかし、その時の私には勇気がありませんでした。その代わりに、
「ある事件」のことを思い出しました。

その事件とは-ある夜、Yが仕事から帰ってきたときのことです。
普段ならYは帰宅すると、一旦Yの部屋兼寝室に向かいます。そこでスーツを
ハンガーにかけ、ブラッシングをしてから、風呂に入る用意をして寝室へ向かう
のが几帳面なYの日課なのです。その夜は帰宅するなり洗面室へ向かい、洗濯機を
回した後、そのまま風呂に入ったのでした。私は自室でNさんとメールのやりとり(Nさんと
メールのやりとりを初めてすぐの出来事でした)をしてながら、珍しいな、と思っていました。

風呂から上がってもYは元気がありませんでした。
「何かあった?」と尋ねてみても、「何でもないです。ただ疲れているので…」と、
その晩は早々にベッドに入り、眠ってしまいました。翌朝もYは気分が優れないよう
でした。落ち込んで元気のないまま週末を迎え、ようやくYは口を開きました。

Yが落ち込んで帰って来た日。その日の朝、Yはいつもの電車で通勤しました。
いつも通り寿司詰め状態の不快さを我慢して、ようやく会社に着いたとき、同僚の
女性に「スカートに何かついてますよ」と小さな声で指摘されたそうです。
トイレで見てみると、それは明らかに「精液」だったそうです。潔癖症のYにとって、
それは耐えきれぬ汚穢な物と写ったでしょう。しかし、換えのスカートのなかったYは、
昼休みまで汚れを拭っただけのスカートを履いて過ごさざるを得なかったというのです。

その話を聞いたとき、私はYの手を握り、気遣いました。そのことによって夫婦の
絆が深まったのもまた事実です。その反面で、Yが他人の精液に穢されたことに
よって私は、「痴漢されるY」を想像し、オナニーをしたのです。それも何度も。

私は「軽蔑しないで欲しい」と前置きし、「愛するYが穢されること」を想像しながら
オナニーしたことを打ち明けたのです。

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