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「少女」であり続けるY

私達は二年弱の交際を実らせ結婚しました。

お互いの両親や親戚、友人にも祝福を受け、
社会的にも、家庭的にも何の問題もない生活を送っている
ように思われているようです。

ですが、どのような恵まれた環境でも、いや恵まれた環境だからこそ、
直面する問題は逃れようのないシリアスなものとなります。

私の場合、それは私自身の性的な歪みでした。

Yは徐々にセックスに慣れていきました。
最初の内は挿入にローションが必要だったのが、程なくして
必要なくなり、痛みを堪えるように体を強ばらせることもなくな
っていきました。挿入しながらクリトリスを刺激するとイクことが
出来るようにもなりました。

それは性の悦びよりも、肌と肌が触れあう、スキンシップの安堵感
や心地よさの喜びでした。少しでも刺激を強め、強い絶頂感が訪れそう
になると、未知の領域への恐怖から、洗面所に逃げる(戻って来た時には
パジャマを身に着けている)、ということも多々ありました。

私がそれ以上追求しなかったのは、「夫婦」という立場を
おもんばかったのと、もうひとつ理由があります。

Yは恋人としても、妻としてもどこに出しても恥ずかしくない、
素晴らしい女性です。

しかし、正直に告白すると、Yには「女」としての
魅力に欠けていたというのが偽らざる気持ちです。

胸が小さく、寸胴で、尻だけがでかいという幼児体型なのも
ありますが、いつまで経ってもスキンシップで満足している幼さや、
性的な技巧などには無頓着で、フェラチオを教えようとしても、
ただ口に含み、それ以上は恥ずかしがってしようとしない。
受け身ですべて私任せな態度など。

「女」になることを拒み、誰かの庇護の元にある「少女」で
いようとする態度のせいか、Yに対して「女」としての魅力を感じることが
出来なかったのです。

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