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告白4

Yの実家の近所には、N子さんという女性が暮らしていました。
その当時のN子さんは31、2歳。離婚歴がある女性で、女手一つで美容室を
切り盛りしていました。飯島直子に似た派手目の美人でした。男からの誘いは
引きも切らなかったようですが、地域の人目をおもんばかってなのか、上手に躱して
いたようで、浮いた話ひとつなかったようです。

馴染みの顔ということもあって、N子さんはYにも気軽に声を掛けてくれていた
そうです。しかしYは思春期故の自意識過剰さからか、N子さんから声をかけられても、
無愛想に頭を下げて会釈するだけでした。その内心では美しく凛と男達を躱すNさんに
淡い憧れを抱いていたそうです。

Yがテープを聴いている内に気づいたこと。
…それは、テープの中の女性が、N子さんであるという事実でした。

お爺さんとN子さんが関係している。
Yにはとても信じられない現実でした。二人の年齢もそうですが、その当時でも長身で
あったN子さんとお爺さんでは、頭一つN子さんの方が背が高く、決して釣り合いはとれて
いませんでした。何よりも、まったく接点のなさそうな二人がどのように結びついたのか、
想像も出来ませんでした。

テープの中のN子さんは、「女」そのものでした。
それも、普段の凛とした強い女性ではなく、「男」に弄ばれるか弱い「女」でした。

あるテープでは、
ああん。ああ。ああああん。いやいやいや。Nさん特有の鼻にかかった媚声が
聞こえて来ました。その声は、肉と肉がぶつかり合う湿った音が早く、強くなるごとに
悲鳴に近い物に変わっていきました。お爺さんとN子さんがセックスをしているのは当時の
Yにもうっすらと解りました。しかし、どのようなやり方をすれば女性がそのような感極まった声を
出すのか、Yには想像も出来ませんでした。

別のテープでは、1時間近い間、N子さんが幼女のように鳴き続けていました。
クチュクチュという水音が終始響いており、時折お爺さんの低い声が聞こえます。
「お前の本性を振ってきた男達に見せてやりたいよ」や、「このまま家に帰らずずっと
おまんこするか?」等。どうやらお爺さんは女性器を嬲りながら、言葉で責めているよう
でした。N子さんはお爺さんの言葉に過敏に反応し、「このままおまんこしたいです」や、
「何もかも捨てます」などと応え、二人が互いの言葉によってより高見へと登っていく様子が
伝わって来たそうです。

どのテープにしても、最後はお爺さんがN子さんの胎内に精を放って終わりました。
その時、N子さんは心から幸せそうな声で、「嬉しいです。旦那さま」と呟いていたのです。

Yがそのテープから感じたことは二つありました。
ひとつは、N子さんという女性に対しての底知れぬ悲哀でした。「バツイチ」、「美しい女性」、
「近づく男達」…そして、そんなN子さんを取り巻く目に見えぬ「地域の目」という窮屈な檻。
地域に属するために、自分本来の性欲や欲望を押し込める辛さ、それこそがN子さんに
凛とした輝きを与えているという悲哀をYは子供心に感じ取っていたのです。

コメント

段々

面白くなって来ましたね、Yさんお爺さんに淫心を触発され、それに気付いたけれど隠して生きようとしてきたのか・・・・・・・。

Re: 段々

思いつくままに書いているので、あちこち話題が脇道に飛びますがお付き合いくださいませ。
※お爺さんはYの血縁者ではありません。解りづらくて申し訳ありません。

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