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告白8

YとK、二人にとって、一緒にオナニーすることは秘密の遊びの
ようなものでした。秘密の共有は結びつき-絆を育てているような心地よさがありました。
二人は親に隠れ、夢中になってオナニーしていました。そのまま発展していけば、関係は
さらに進み、レズビアンのような関係になっていたのかもしれません。

しかし、破綻は呆気なく訪れました。
ある夏休みの午後、いつものように二人でオナニーをした後、逝き果てた
二人はそのまま寝入っていました。その姿をKの母親に見つかってしまったのです。

Kの母親は怒りました。恐らくjは一方的にレズだと勘違いしていたのでしょう。
女同士でこのようなことをするのは異常なことで、やってはいけないことだと二人を叱りました。
その場で話を収めれば良かったのですが、あろうことか、Yの両親にまで報告したのです。

Yの両親は、一方的にKがYを悪い遊びに誘ったのだと決めつけたようです。
そこにあったのは、Yが(地方とは言え、名のある家の娘として厳しく育てられたYが)そのような
ことをするはずがない、という傲慢な思い込みでした。Yを叱る代わりに、両親はK一家のことを
口に言うのも憚られるような言葉で罵倒したのでした。

程なくしてK一家は少し離れた町に引っ越していきました。数ヶ月後、Yの方から1度だけKに
電話をしたことがあったようですが、迷惑そうな、どこか怯えているような素っ気ない態度を
とられたそうです。(Yは両親が裏で何らかの圧力をかけたことを薄々感じ取っていました)

その出来事は、Yの中に深く影を落としました。
払拭することの出来ぬ罪悪感が、Yの心に刻まれ、それは性と結びつき、
性に対する拭いがたい罪悪感を抱くこととなってしまったのでした。

Yがそこまで詳しく自分のことを語ったのは、私に対する気遣いと、
この「枷」がどうにもならないことを伝えたかったのだと思います。

だからこそ、「枷」がどうにもならないほどYを捉えているからこそ、
私は、Nさんのことを話す勇気を持つことが出来たのです。

コメント

納得

Yさんの性に対する屈折した罪悪感の背景がわかります。早く罪悪感から解放されて生きていけるといいですね。

Re: 納得

> Yさんの性に対する屈折した罪悪感の背景がわかります。早く罪悪感から解放されて生きていけるといいですね。
根強い罪悪感を抱いているからこその魅力もあるのですが。
追々触れていきますので気長にお付き合いください

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