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分水嶺2

私とYはバスローブ姿でソファーに腰掛け、ミネラルウォーター
で水分を摂りながら肌の火照りが収まるのを待ちました。
冷却時間をおかずに動画を見たら、心臓が耐えられそうも
なかったのです。

幾度かYに話しかけました。しかし心ここにあらずな様子で、
上の空の返事が返ってくるばかりでした。Yがこうなった時、心の中で
考えをまとめている時なのです。私に出来ることはただ、Yが自分から
口を開くのを待つことだけでした。

私は混乱していました。Yを遠く感じるのです。
同じ部屋にいながら、別の時間を生きているようでした。
Yと知り合ってから今までの間、これほどまでに彼女との
距離を感じたことはなかったのです。

Yは一体何を伝えようとしているのか…
その問いに、答えはありませんでした。

やがて「私の方は落ち着きました」とYが言いました。
その表情には、何事かを決意したような、そんな硬さが
感じられました。

私達は再び動画を見ました。
そして”情交”の真の意味を知らされたのです。

NさんがYの小振りな乳房を鷲掴みしました。
十本の節くれ立った指が、白く柔らかな乳房に食い込んでいます。
Yの口からは嗚咽にも似た鳴き声が漏れ出しました。乳房に指が食
い込む痛みさえ、今のYには甘美な快感と変化しているようでした。

Nさんは正常位でゆっくりと挿入すると、膣奥を突き上げるように
小刻みに腰を使い始めました。衣擦れの音と、嗚咽のような喘ぎ声
の中で、Yの小柄な体は幾度も淫らに仰け反りました。

結合部より止めどなく湧き上がる情交の深い悦びに、最早言葉も
満足に出せなくなっているでしょう。「奥…」「中…」深く…」と、Yの口から
切れ切れな単語が漏れ出しました。彼女は譫言を漏らしながら、無意識に
縋る場所を求めているかのように、Nさんの腕や体を掴んでいました。

やがて、Nさんが、乳房を握りつぶすように指に力を込めると、
腰使いを早めました。そして「出すぞ」と言いました。

…私は次の言葉に耳を疑わざるを得ませんでした。
Yは虚ろな目で、「中…中に下さい」と応じたのです。

念のためにピルは服用させています。妊娠の心配はありません。
しかし、潔癖症なY-電車のつり革さえ、ハンカチ越しでなければ触れ
ないYが、他人の体液の侵入を自ら求めたのです。とても信じられない
言葉でした。

Nさんがカメラをとり、荒い息づかいとともに結合部に向けました。
Nさんの先走り液とYの愛液で、結合部はびっしょりと白濁した液で
濡れていました。

Nさんが一際強く腰を密着させた後で、小さく呻きました。
荒い息づかいが聞こえます。Yがガクガクと全身を振るわせ、
「ああぁ…」と感極まったような声を出しました。それで解りました。
Yの胎内の最深部に、Nさんの灼熱が放出されたのです。

Nさんの腕の中で、Yは断続的に痙攣しました。
NさんはYの胎内に幾度か灼熱を放出したのでしょう。
Yは首を仰け反らせながら、「奥…」「熱い…」「また…」などと、
感極まったような声を漏らしていました。

私は…二人が結合したことを知りました。
Yが、今まで誰にも…夫である私にも赦したことのない深い場所まで、Nさんの
挿入を赦したことを。そして、肉体的な挿入を赦したのみならずか、精神的な深い
部分までNさんの侵入を受け入れたことが否応なく伝わって来たのです。

やがて…Nさんがペニスを抜くと、身を離しました。
Yはぐったりとベッドの上で放心していました。荒い呼吸とともに。ゆっくりと薄い腹が
上下しました。程なくして、肉付きの良いサーモンピンクの女性器の奥から、一筋の半
透明な精が-情交の証が湧き上がってくると尻の方へと流れ落ちました。それで終わり
ではありませんでした。それが呼び水となったように、濃厚な白濁の塊が膣奥より溢れ出て
来たのです。それは画面越しにも、灼熱を帯びているように見えました。

濃厚な情交の証は花弁の合間からこぼれ落ち、尻の方へと伝わりました。
それだけでなく、膣口まで迫り上がってきた白濁に濡れた粘膜が物欲しげに
ヒクヒクと蠢いてすらいたのです。

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Re: こんばんは

みーさん

お気遣いありがとうございます。

このエントリーで触れたこと。
Y自ら中に出されることを求めることは
私自身でも想像もしていなかった事態でした。

心のどこかで、”ここまではしないだろう”という
思い込みがあったのは事実です。それは今思えば
甘えだったのかもしれません。

”ここまではしないだろう”という思い込みを裏返せば、
私の思う”Y”であれば”ここまではしないだろう”という、
一種の理想像の押しつけがあったのですから。

本当の”Y”はこの時生まれたのかも知れません。

Nさんに関しては、後のエントリーでも触れますが、
Yだけでなく、私自身も成長させて下さっています。

気長にお付き合いいただけると幸いです。

またおいでください。

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