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分水嶺3

画面の中で放心しているYの顔は眉間から鼻筋、頬、顎へと皮脂が
浮き上がり、テカテカと光っています。頬は濃い桜色に染まっていました。
その表情は情交の悦びに浸っている、牝そのものでした。

NさんはYの顔に馬乗りになり、ペニスをYの顔の前に持って行きました。
それは情交の証-Nさんの精液と、Yの白濁した愛液でヌラヌラと光っていました。
画面越しにも濃密な男と女のニオイが漂ってくるようでした。
Yは何も言われずとも小さな口を開き、愛おしげにNさんのペニスを口に含みました。
彼女は甘く鼻を鳴らしながら、丹念にペニスを舐め清めていきます。それだけでなく、
頬を窄め、尿道に残った精液の雫まで、貪欲に吸い取っていきました。

動画の最初のフェラチオとは明らかに違いました。
教えられた技術をそのまま使っていただけの最初の優等生的な
フェラチオとは違い、Nさんに対する気持ちが溢れてきて、それが
そのまま行為として表れているようでした。

YはNさんのペニスを舐め清めた後、口の回りについた精液を指で集め、
口の中に運びました。そして、眉根を苦しげに寄せ、俯きました。一度小さく
噎ぶと、喉を鳴らしました。その後で精液のついた指を丹念に舐めると、
「飲んじゃいました」と、心から幸福そうな笑みをNさんに向けたのです。

Yにとって、それが初めての飲精でした。
今まで、Yは精液のニオイと粘つく感触が受け入れられず、
どうしても飲むことは出来ずにいたのです。

…生理的な嫌悪感を乗り越えさせたのは、Nさんに対する愛でした。

NさんとYが行ったのはまごう事なき夫婦の情交でした。
この日、檻から完全に解放されたYな何十回絶頂を迎えたのでしょう。
Yは情交の悦びに噎びながらも、全身全霊で愛しい男を感じ続けていました。

動画は終わりました。

私は”情交”に圧倒されていました。
情交の生み出したモノ-Yが、夫である私以外の精液を胎内に
出されることを望み、生理的な嫌悪故に今まで出来ずにいた飲精を悦びに
変えたモノ-”愛”に圧倒されていたのです。

衝撃でした。私は心の中で”Y”が私以外の男に中に出されることを
望むことや、飲精をすることはないだろうと思っていたのです。
その勝手な思い込み、”ここまではしないだろう”という思い込みが、
情交によって呆気なく破られてしまったのです。それを裏返せば、私の思う
”Y”ならここまではしないはず、という、無意識な理想の押しつけでもあった
のですが。

今思えば、この時本当の”Y”が生まれたのかもしれません。

頭が真っ白でした。完全に頭がフリーズしていました。
何を言えば良いのか解りませんでした。この事態にどう対処すべきなのか。
混乱のただ中にいた私には何も解らなかったのです。

何よりも、Yがこの動画を見せて、私に何を伝えたいのか。
もっとも肝心な部分が解らなかったのです。

バスローブ姿のYはずっと、太ももの間に両手を入れ、
がっちりと挟むような姿勢をとっていました。動画を見ている内に、
情交の興奮が胎内から蘇ってきたのでしょう。彼女は女性器を弄くり
たいという衝動を必死に耐えているようでした。

改めてYの顔を見た私は生唾を飲みました。
動画の中のYと同様に、完全に発情しきった”牝”と化していたのです。

もっとも、私も人のことは言えません。
動画を見ながら、ペニスの根本を握りしめ、こみ上げる劣情を堪え
きれず、幾度も手を上下させていたのですから。

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