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分水嶺8

やがて、Yは気怠そうに体を起こすと、私の股間に顔を埋めました。
そして、精子と、Y自身の愛液でぬらぬらと濡れそぼったペニスを口に含み
ました。彼女は愛おしげにペニスに舌を這わせ、甘く鼻を鳴らしながら頬を
窄めると、尿道に残った精子まで全て吸い取るかのように吸引を始めました。
射精したばかりで敏感になっているペニスに、微かな痛みを感じました。
Yは熱心に吸引を続けました。まるで私の骨髄に残る精子を全て吸い取ろう
としているように思えました。

丹念に精子を吸い取り終えたYは、私と向き合うように横になりました。
彼女は小さく微笑みました。その後で眉根を苦しげに寄せ、俯きました。
未だに精子を飲み下すのは苦しいのでしょう。一度小さく噎ぶと、喉を鳴
らしました。その後で精液のついた口元に付着した精子を丹念に舐めると、
「飲んじゃいました」と、心から幸福そうな笑みを私に向けたのです。

そして彼女は口づけを求めてきました。普段の私であれば、自分の精子が
僅かでも口に含まれるようなことは抵抗を感じていたでしょう。しかし、この時は
愛おしさが勝り、何も考えずにYと口づけを交わしていました。

口づけを交わしながら、Yは不思議な行動をしました。
私の唇を舐めしゃぶりながら、濃厚な情交の証の溢れる女性器を、中指で円を
描くように撫で始めたのです。「気持ちいい…」と再びYが喘ぎ始めました。
しばらくすると、中指を膣に挿入して出し入れし始めました。やがて中指に加え、
人差し指も挿入して激しく出し入れを始めたのです。

Yは目を閉じ、情交の深い余韻に浸っていました。
その時の私には、Yがこぼれ落ちる情交の証を膣の奥へと押し戻そうと
しているような-受精を望んでいるように見えて仕方がなかったのです。

逝き疲れたYは、私の腕の中で静かな寝息を立て始めました。

私はYの安らかな寝顔を眺めている内にようやく、
彼女が伝えたかったことを悟りました。彼女は相互オナニーの誘いという形で、
私に選択を求めたことに気づいたのです。

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Re: こんばんは

みー さん

いつも書き込みありがとうございます。

Yの心の動きに関しては後々触れていきます。お待ち下さい。

ひとつ言えることは、Nさんがいなければ枷は外れなかったことは
確かです。それほど枷は強く食い込んでいました。

そして、枷の存在自体、こうやってNさんとの出会いがあって
初めて気づかされた部分も大きいです。恐らく出会いがなければ、
枷の存在をぼんやりと感じつつも、もやもやを抱えながらそれなりに
幸せに過ごしていたのかなと。

それが良いのか悪いのか。今となっては解りません。

いつか、みーさんの枷が外れる日が来ることを祈っています。

またおいでください

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