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刹那の悟り8

Nさんはゆっくりと探るように指を動かし始めました。
それほど奥まで挿入していない様子で、どうやら前歯の裏らへん。
上顎の内側を指の腹で執拗に撫でているようでした。

口中に挿入された異物感に、Yは苦しげに身悶えしていました。
盛んに身悶えしてNさんの指から逃れようとしているようでもありました。
しかしNさんは万力のような力でYを離そうとはしません。

Yの様子が変わったのは、「ほら、Yの脳を触っているよ」
と、Nさんが囁いた時でした。まるでスイッチが入ったかのように、
Yが小さな苦鳴を漏らしたのです。
そして、Nさんの指が動くたびに、脳の快感を司る部位を直接撫でられて
いるかのように、ビクビクと全身を震わせたのです。

やがて、NさんがYから体を離しました。

Yが惚けたように顔を上げました。
ただ指先で嬲られただけで、どれほどの快楽がYを
襲っていたのでしょう。酷い状態でした。

鼻からは鼻水が溢れ、口からはだらしなく涎が溢れていました。
それらの体液が首筋から胸元、腹を伝い、太ももや布団がYの粘着質な
体液で濡らしていたのです。

NさんはティッシュでYの口や体の体液を丹念に拭き取りました。
その後で、壁際の棚から淫具を取り出し、Yの前に置きました。

…それはガラスのように透き通った、ペニスを模したディルドでした。

そしてNさんは「どうして欲しいか、Yの体で示してごらん」と囁いたのです。

Yはディルドに触れると、それが今まで幾度も調教に使われてきた
ディルドと同じモノであることを悟ったのでしょう。透明な淫具を手にしたまま
俯いていました。しかし、その白い額の奥では、様々な妄想が-過去の経験から
生み出された妄想や、見てきた映像の数々が目まぐるしく展開しているのが、
こちらにも伝わって来ました。徐々にYの呼吸が熱を帯び-”牝”へと化していくのが
解りました。

しかし、脳裏に浮かんだモノを表現することは
抵抗があって出来ずにいるようでもありました。

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Re: こんばんは

みーさん

混乱させてしまって申し訳ありません。
まだまだ旅の途中、というよりもやっと入り口に立った。
という感じでしょうか。

私自身、どこに行こうとしているのか。
このエントリーの時点では見当も付きませんでした。

ですが、後で思い返すと、あの時のアレは、そういう意味があったのか。
という気づきがあります。

それらの気づきがまとまって、大きな輪郭が見えると、
初めてパーツパーツの意味が解ってくるというか。

またおいでください

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