Yは慎重で不器用な性格の持ち主です。
物事を進める際、ひとつひとつ自分の中で消化出来るまで
前に進めません。焦れったくてもそれがYという女性なのです。
中でもYが消化に苦しんだのは
「寝取られ」を求める私の気持ちでした。
Yは彼女なりに最も大きな疑問-「寝取られ」を求める私の気持ち
を理解しようと腐心しました。私の話を聞く以外にも、あれこれと
様々なことを考えていました。そのうちに逆の形-私がYの前で他の
女性を抱いている場面を想像してみたそうです。
想像の中の私は、普段の理性的な私ではありませんでした。
その姿は…。「別れの爪痕3.4」で現れた荒ぶるS性を表出させた
私でした。
私はYの前で別の女性を抱いていました。
…抱いていたというのは少し違います。その”女”を楽しげに
嬲っていたのです。
Yは同じ部屋の中、つぶさに私が女を嬲る痴態を見ていました。
私は女の頭を掴むと、喉の奥へとペニスを挿入していきました。
無論女は苦しげに嘔吐きます。しかし私は楽しげに笑いながら、
なおもペニスを奥へ奥へと挿入していくのです。それのみならずか、
背面騎乗位で女を責め立てながら、濡れそぼった結合部をYに見せ
つけていたのです。それも、嘲るような笑みを浮かべながら。
どうやら以前お付き合いしていた受付嬢を寝取らせた
時の私の話が想像のベースとなっているようでした。
想像の中で、私は無言でYをなじっていました。
女の豊かな胸でパイズリをさせながら、(お前の貧相な胸では、
こんなことは出来ないだろう)。そして女をバックで犯しながら、
(幼稚なお前ではこの女のように性の悦びを感じられないだろう)と。
Yは、その”女”と自分を置き換えようとしました。
私に喉を犯され、背面騎乗位やバックで犯される自分を
想像しようとしたのです。しかし、いくら想像を羽ばたかせようとしても、
Yには私に嬲られる自分が想像が出来ませんでした。